【エリオット波動論】衝撃波動

衝撃波動

エリオットは「市場における値動きはトレンドを構成する5つの波と調整を構成する3つの波からできている」と考えました。
最初の推進5波動は衝撃波と呼び、最後の調整3波動は修正波といいます。まず、最初の5推進波波動のパターンを画像で理解してみましょう。このパターンでは、第1,3,5波が衝撃波(トレンド)、第2,4波が修正波(調整)となります。

1-summerschool-02-img01.png

第1波:下落トレンドの終了を示す指標が出て、市場心理に変化が出始めます。売りポジションの解消に伴い上昇しますが、ファンダメンタルズ的にはネガティブです。また、横這いや底堅い値動きから新規の買いも入り始めます。相場の転換点は目先筋の打診買いで、一時的に急騰になることが多く、時間的には長続きしないことが多いです。

第2波:最初の修正波であり、下落相場の延長と見られることも多い段階でファンダメンタルズもネガティブなニュースを含みます。
下落は、第1波の61.8%(フィボナッチ数列に因む)程度までの修整で収まることが多く、61.8%を超える調整は下落相場が続いているとも見れるので、この水準を分水嶺に警戒して臨む必要があります。

第3波:ファンダメンタルズが好転し、アナリストの評価も見直される段階で強気相場が徐々に支持され始めます。5つの波動の中で出来高が多く、この第3波が最も長く伸びます。また、この段階でエクステンションが起こることもあります。この波動による上昇幅は、 第2波での下落幅の1.382~1.618倍(フィボナッチ数列に因む)程度エクステンションが起こると、2.618から4.236倍になることがあります。

第4波:典型的な修正波であり、第3波の38.2%(フィボナッチ数列に因む)から61.8%程度の修整で収まることが多いです。
もしもそれ以上の調整があれば、第2波の延長とも考えられます。 第2波の調整幅が小さかった場合は第4波が大きくなります。
第2波の形状が単純な時は、第4波が複雑な波になることが多いです。この現象をAlternation(オルタネーション)と言います。
具体的に第2波がジグザグの時は第4波はトライアングルになるなど、一つの相場において同じパターンを繰り返さない法則性を見出すことができます。

第5波:ファンダメンタルズは、概ねポジティブで市場参加者も強気です。しかし、第3波よりも出来高、値幅ともに劣ります。またモメンタム指標がダイバージェンスを示すことも増え、相場の転換を警告するようになります。高値の更新に失敗すると弱気相場に転換する可能性が高くなります。 市場参加者の楽観傾向により延長することも多いです。この波は第4波の下落幅に対して1.618倍に収まることが多いです。しかし延長により第3波全体の上昇幅の1.618倍以上になることもあります。

衝撃波の延長

エリオット波動でもう一つ知ってほしいことがあります。この理論では、3つの衝撃波(第1波,第3波,第5波)のうちの一つが必ず延長されます。簡単に言うと、常にどれか一つの波はその他2波と比べ長くなるということです。エリオットによると、通常第5波が延長すると言います。最近ではFX利用者が多くなってきている為、この考えはだんだん変化している可能性もあります。