単純vs. 指数移動平均線

単純vs. 指数移動平均線

それでは単純移動平均線(SMA)と指数移動平均線(EMA)のどちらが良い選択なのか考えてみましょう。

まず、EMAから学びましょう。
もし価格変動に瞬時に反映してくれる平均移動線を求めているならば、短期間的にはEMAが望ましいです。

EMAは素早くトレンドの動きをキャッチしてくれるため、高利益を得られる可能性が高くなるといえます。
ただし、EMAにも短所はあります。値固め期間(英語ではConsolidation period:方向感がなく変化しやすい期間)にフェイントをかけられることもあります。

移動平均線は価格に素早く反応するため、ただの価格スパイクなのに、トレンドが形成されていると判断して間違った決断を下してしまうこともあります。インジケーターが素早く反応するからといって、必ず正しく動いているというわけではありません。

次にSMAについて学びましょう。
SMAは遅く反応を示しますが、その代わり滑らかで全体的な傾向を提示してくれるため、長期間で観察するときにはこちらのほうが適切です。

長期的に見ることにより、フェイントをかけられる可能性が低くなります。それでもやはり短所は遅い反応です。そのせいで絶好の取引チャンスを逃す可能性があるからです。
EMAとSMAの違いを簡単に説明するなら、SMAは亀、EMAはウサギです。

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亀はSMAのように反応が遅く、トレンドに乗り遅れることがあります。
しかし亀には自身を守ってくれる固い甲羅があり、フェイントから守ることができます。
ウサギはというと、トレンドに素早く反応してくれるが本線から脱線する本質を持っています。

それぞれの長所短所をまとめると下記のようになります。

SMAEMA
Double騙しの少ないスムーズなチャートを表示クイックな挙動で直近の価格を描写
Cons動きが遅く、売買シグナルが遅れる傾向があるダマシが多く偽のサインを頻発する傾向がある

さて、どちらの方が良いでしょうか?

それはあなたの取引方法で変わってきます。
全体的なトレンドが見たい場合はSMAを使い、絶好のタイミングを探しているのであればEMAを使ってみましょう。
一度試しにどちらも使ってみると、どれがあなたにとってベストな方法か見えてくると思います。

移動平均線の使用を中心にした取引戦略方法は数多くありますが、次のレッスンでは以下を学んでいきます。

1. トレンドを見極めるための移動平均線の使用方法 
2. 取引システムに実際に移動平均線を取り入れる方法 
3. 移動平均線をサポートとして利用する方法